横河電気株式会社 様
「英語以外は最高なのに…」という人材を発生させないために
IA-SSシステム開発センターの三宅さんによると、横河電機株式会社では兼ねてより海外取引が多く、TOEIC® L&R TEST導入も約30年前から。社員への英語教育に関しては先駆者的な部分があったそうです。
「当社は技術者を中心に採用していることもあり、英語教育には力を入れてきました。昨今ではついに海外売上比率も7割以上となり、さらなる英語力のスキルアップが必須で、開発部隊である自部門としてもその対応が急務でした。
具体的な英語力の指標はTOEIC® L&R TESTです。昇進の要件としてスコアのハードルを設けています。しかし、非常に優秀で人望の厚い社員であっても、英語力が足りないために昇格の機会を逃してしまう…という事態が起こっていました。
そこで2年前から開発部門内での英語施策を開始しました。初年度はオンライン英会話、昨年度は加えてTOEIC® L&R TEST特化のe-learningを導入しましたが、いずれも効果はあと一歩届かず、というところでした。オンライン英会話については、英語に対する度胸がついたという声こそありましたが、肝心のTOEIC® L&R TESTスコアが上がる人は限られていました。次年度に導入したe-learningはシンプルに問題を解いていくという形式のもの。内容こそTOEIC® L&R TEST準拠でしたが、試験に対する実践力もつかず、味気ない教材だったのでモチベーションが保てないという声を少なからず聞きました。」
「なんかヘンにスコアが上がってるんです」と大反響
三宅さんがテレビCMを見たことをきっかけに、スタディサプリENGLISHの6ヶ月プランを導入することになりました。
「中間地点の3か月目で一度受講者のみなさんにTOEIC® L&R TESTを受けてもらったのですが、「なんかヘンにスコアが上がってるんです」との声が寄せられました。見ると、3か月ですでに200点くらい上がっている。これは、以前の教材とは全く違う、と思いました。」
晩酌しながらリラックスして、楽しく取り組めた
受講者のひとりであったIA-PSプロダクト開発センターの中村さんは、オンライン教材ならではの良さを実感されたそうです。
「私はスマホがあまり好きではないので、移動中ではなく、自宅でパソコンで受講していました。こんなことを話してしまってよいのかわかりませんが(笑)、お酒を飲みながら受講していたことも。そのくらい、構えずに受講できました。オンライン英会話のように、人と相対することもないですから。
特によかったと思うのは、関先生の講義動画です。5分程度で終わるので負担もなく、飽きずに楽しく受講できました。何より、先生の率直な口調が面白い。非常に論理的な解説だから、理系の私でもすんなり理解できたのではと思います。
以前、有名な通信教材で英語を学習していた時があったのですが、全く違う体験でしたね。通信教材は、いつも締め切り間際に駆け込みで「消化する」という感じになってしまっていました。解説を読んでもわからなかったところも、そのまま累積していってしまいました。サプリの場合は毎日の学習時間が表示されるので、日ごとの目標学習時間を決めて、それをクリアするようにという意識で毎日受講を続けることができました。
結果的に半年で200点スコアが上がったのには驚きましたが、手ごたえとしてはもっと上げられたかもしれないと少し悔しく思っています。中間地点でものすごくリスニングが伸びていたので、後半はリーディングばかり対策していたんです。結果、最終的に受けたTOEIC® L&R TESTではリスニングが少し後退してしまって。まんべんなく対策を続けていたら、もっと点数が上がったのではないかと思います。結果が出なかった人は、正直、ちゃんと受講しなかったんじゃないかなあと思います。やればやるだけ結果が出る、という実感がありました。
受講後は、英語アレルギーが少し和らいだように思います。英語の文献や外国人がいる会議でも、抵抗感が薄まりました。英文メールについても、インターネット翻訳にかけてしまう前に一歩踏みとどまって、まずは自分で読んでみようと思うようになりました。そういえば、日常生活で見かける英語のコンテンツやテレビにも、少し興味を持つようになってきたかもしれません。」
学習者間での学習状況の共有が背中を押した
同社では、独自の工夫として、英語学習のモチベーションを高められるように、学習にチーム制を導入しました。チーム内での情報共有を促進したことで、自分が受講すべきコンテンツの優先度順位付けなどが分かりやすくなったようです。
「2週間に一度、受講者全体に進捗状況を発信していました。「同じ部署のあの人はものすごく進んでいる!」という、適度な危機感を醸成できていたようです。ひとり、ほかの人の倍近いペースで学習していた人がいたのですが、同じチームのメンバーは総じて学習時間もスコアアップも高く結果が出ました。ポジティブな影響力が働きあったのだと思います。ちなみにその受講者は最終的に400点スコアアップしていました。
こちらが設定した修了目標要件に対して、7割の受講者がやり切ってくれました。スコアの結果自体は、平均で124点アップ。半年でこの結果が出たことに満足しています。受講者のうち8割が、昇格要件となるスコアをクリアできました。
最終的なスコアと学習時間の相関性を分析した所感としては、「やればやるだけ結果が出ている」とシンプルにいえると思います。中間地点でTOEIC® L&R TESTを受験し、「努力は裏切られない」と実感してもらえたことも、最後まで皆が走りきれた要因だったかもしれません。」
より進化していくことに期待
半年間の間に、コンテンツも管理者画面も何度かアップデートされ、もどかしく思っていたことが解消されることなどもあったそうです。
「管理者としては、やはりリアルタイムで受講状況が見られる管理画面の価値が大きいです。欲を言えば、今後は初回受講と復習受講の区別などができるようになると、より受講者個人に寄り添ったアドバイスができて効果的だなあと思います。」
受講者の中村さんからも、今後の進化への期待が寄せられました。
「私も復習関連の機能の充実に期待しています。一度復習してクリアしたつもりのことも、時間が経てば忘れてしまうことがありますから、時間軸や間違えた回数などで復習をリコメンドしてくれるようになると最高ですね。」
開発部門のみでの導入ではありましたが、大きな成果に対して人事からも注目を受けているという、今回のスタディサプリENGLISH施策。今後全社の様々な部門での英語力アップに、広がっていく可能性もあるのかもしれません。